【いちじく】12月の管理

こんにちは!「いちじくびより」です。イチジクの12月の管理について記載します。葉を落とし、休眠期に入る12月はイチジクが越冬するための重要な月になります。「凍害」からイチジクを守ることが12月の管理のポイントです。

12月の主な作業(5つ)

  • 防寒対策(重要)

  • 剪定(筆者は12月より2月派)

  • 寒肥(不要)

  • 水やり(地植えは不要、鉢は7日に一回)

  • 防除(落ち葉や落ちた枝の除去)

防寒対策(重要)

  • 凍害の影響は大きい

防寒をしっかりすることで「凍害」を防ぎます。「凍害」の影響は大きく、発芽ができずに苗木や若木は枯れることがあります。成木の場合でも、発芽ができないだけでなく、皮にひび割れが発生し、木部がむき出しになります。その結果、カミキリムシが飛来しやすくなり、損傷がさらに広がります。大切なイチジクを健康的で元気に育てるために、しっかりと防寒を行いましょう!

  • 防寒で対策すべき事項

風と霜の対策が重要となります。詳細は別記事にまとめています(「【いちじく】冬の防寒対策」「【いちじく】「凍害」にあってしまったら」)ので、そちらをご参照ください。

「凍害」の被害にあった根本
「凍害」に合うとヒビが入り、木部がむき出しになる。様々なトラブルが…。

剪定

落葉し、休眠期に入ったイチジクは剪定が行えます。しかし、最も冬の寒さが厳しい1月の前の剪定は「凍害」のリスクを上げるため、筆者は2月下旬の剪定をおすすめします。そのため、ここでの詳細は記載しません。

剪定
剪定は2月末から3月中旬の間に行うのがおススメ!

寒肥(元肥)

色々な考え方があるかと思いますが、筆者はこの時期の施肥は不要と考えます。理由は、完全に休眠期に入っていない樹の場合、肥料を与えることで休眠期への移行が遅れ、「凍害」の危険性が高くなると考えるため。鉢の場合は2月~3月の間に植え替えますのでその時に施肥を行います。地植えの場合も3月月に行います。

油粕
12月の寒肥(元肥)は不要。

水やり

地植えの場合は不要です。地中に十分水分が含まれています。潅水してしまうと霜が降りやすくなり、「凍害」の恐れがあります。鉢の場合は土が乾燥しやすいため、5~7日に1回のペースで水を与えます。ただし、夏場のようにたっぷりと水は与えず、水を与えた日は、夜間の急激な冷え込みに注意します。

ジョウロ
庭植えの水やりは不要。鉢の場合は5~7日に一回行う。「凍害」に気をつける。

防除

落葉したイチジクの葉や枝、実、敷きワラなどを集めて処分します。イチジクは菌やウィルスごと葉を落とし、自分の実を守っています。葉とともに落ちた菌やウィルスは土の中で越冬するため、取り除いてあげるのです。また、枯れた枝にはカミキリムシなどの害虫の住処になるため取り除きます。また、落ち葉や枯れ枝、敷きワラなどがあると、昼は地温の上昇を妨げ、夜間は熱の放出を妨げることから「凍害」のリスクが高くなってしまいます。

 

落ち葉の掃除
落ち葉や枯れ枝などを片づけましょう。病害虫が集まってしまいます。

 

以上、12月の管理でした。素敵ないちじくライフをお過ごしください♪

12月
最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE