【いちじく】2月の管理

イチジクの2月の管理について記載します。イチジクはまだ「休眠期(木が寝ていて、ほとんど活動していない期間)」で、2月は引き続き「凍害」への注意が必要ですが、春を迎える前の準備をしていく月になります。作業項目をチェックして、まだお済みでない作業は済ませてしまいましょう。

2月の主な作業(5つ)

  • 植え付け前の土づくり(地植え)
  • 植え替え(鉢栽培)
  • 水やり(地植えは不要、鉢は7日に一回)
  • 剪定(2月末~3月初旬)
  • 防除(カミキリムシと病原菌対策)

植え付け前の土づくり(地植えの場合)

使用する石灰の種類によって多少異なりますが、2月中に終わらせておきたい作業です。石灰(消石灰、苦土石灰、有機石灰のいずれか)、堆肥(牛ふん)、肥料(なたねの油粕など)を使用するのが一般的です。

土づくり
石灰、牛ふん、肥料(油かす)で土づくり。

詳細な土づくり、及び植え付けの方法について、別途記事にする予定です。少々お待ちください。

植え替え(鉢栽培の場合)

イチジクの「植え替え」作業は1年中可能です。しかし、イチジクの根はとても細く繊細で、傷がつくと枯れてしまう可能性があります。根の活動がほとんど止まっている休眠期に「植え替え」を行うと、安全に行うことが可能です。

  • 注意点

「凍害」に注意が必要です。植え替え後は水をやりますが、朝晩の冷え込みにより「凍害」のリスクが高くなります。可能であれば、植え替え後は玄関などの室内に保管してあげると良いかと思います。室内での保管が難しい場合、夜間の冷え込みが強くない日に植え替えを行い、防寒をしたうえで風の当たらない場所に保管します。

根を広げて植え付けるⅡ
植え替え後は「凍害」に注意。室内に保管すると良い。

植え替えについても別途、記事にする予定です。少々お待ちください。

水やり

地植えの場合は不要です。鉢の場合は土が乾燥しやすいため、5~7日に1回のペースで水を与えます。ただし、夏場のようにたっぷりと水は与えず、急激な気温の低下に気を付けます。

ジョウロ
地植えの水やりは不要。鉢の場合は5~7日に一回行う。「凍害」に気をつける。

剪定

2月下旬から3月上旬の間に行います。不要な枝は間引くように切り落とし、残す新梢(昨年伸びた枝)については、「秋果」を収穫したい場合は3節残して切り戻し、「夏果」を収穫したい場合は剪定を行いません。

剪定
地植えにする場合、一年生の苗は50cmのところで剪定すると良い。

剪定についても、別途、記事にまとめる予定です。

防除(カミキリムシと病原菌対策)

春になると気温が上がり、病原菌や害虫が活動を始めます。その前に、それらの原因となるものを取り除きます。具体的には下記の通りです。

  • 幹や枝に木くずや穴がないか(カミキリムシ)

「カミキリムシの幼虫が入っていないか」確認します。樹皮がかじられた跡や木くずがある場合、その近辺をよく観察し、穴を見つけたら園芸用キンチョールEを注入し防除します。

カミキリムシおかみ傷
小判型のかみ傷はキボシカミキリの産卵痕。
  • 枯れた葉や果実、剪定枝の除去(病原菌)

病気の原因となる菌やカビは枯れた葉や果実の中で越冬します。そのため、枝に残っている果実や葉だけでなく、地面に落ちている葉や果実、剪定した枝を取り除きましょう。

落ち葉の掃除
枯れた葉や果実、剪定した枝などは取り除く。

 

以上、2月の管理でした。素敵ないちじくライフをお過ごしください♪

2月
最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE