【イチジクと病気】家庭菜園でできる「さび病」対策/梅雨空け後にご注意ください

こんにちは!「いちじくびより」です。今回はイチジクでよくでる「さび病」について、家庭菜園でできる対策について触れていきたいと思います。昨年も同様のテーマで記事を書いているのですが、今見直してみると全然家庭菜園向きではないなと思いましたので新規で簡単にですが投稿します(特に農薬のところ)(^^;

以前の記事も間違えたことは書いていませんし、詳細が確認できますのでそのまま残しています。「サビ病」は雨が降った後の気温が高い日に多発しますので、梅雨明けのこれからの時期に特に注意が必要です。

「さび病」の予防策

風通しを良くする

これは「さび病」に限らず、「疫病」や「ハダニ類」対策などでも有効です。葉が込み入らないように、芽かきや剪定を行ってすっきりさせましょう。

PHを高く保つ

本当は秘密にしたい、特別な情報です。プロの農家さんでも知っている人は少ない情報となります。イチジクはPHが下がると養分の吸収が悪くなるだけでなく、「サビ病」にもかかりやすくなります。6月の終わり頃、カルシウムを土壌に補給してあげます。苦土石灰や有機石灰を適量施します(筆者は進めませんが、産地によっては「消石灰」を使うところもあるとか。鉢での栽培では与えすぎには注意しつつ、苦土石灰か有機石灰を使いましょう)。

カルシウムを葉にかける

植物が病気に対抗するために必要な主な要素は「カルシウム」「ケイ酸」「硫黄」の三つです。植物によってその要求量は異なってくるのですが、イチジクは比較的上記3つの要素を好む部類のようです。特に「カルシウム」の要求量は窒素よりも高く、かつ、実はカルシウムは根から吸収しにくい特徴があるため、不足しやすい成分です。そこで葉に直接カルシウム分を液体で散布することで病気に強い葉を作ることができます。

上記考え方も、一部のプロ農家さんの考え方です。農薬だけでなく、葉を丈夫に育てて病気から守ろうというものです。

カルシウムを含む葉面散布用の肥料が売っているのですが、少々高いのも事実です。そこで、卵の殻を食酢で溶かし、水で希釈して吹きかけても効果があると思われます。ただし、適切な希釈量が筆者はわからず、お酢を使用する場合は申し訳ありませんが、自己責任の範囲でご対応をお願いいたします。

お酢は濃度が濃いと除草効果があるため、イチジクが枯れてしまう可能性があります。1000倍など、かなり薄めて使用することをおすすめします。なお、お酢の成分に含まれる「C」「H」「O」は光合成によって作られる要素であり、うまく取り入れることでイチジクを元気に育てることができます。

窒素を与えすぎない

窒素を与えすぎてしまうと、植物は徒長気味に育ち、病気に弱い葉が作られます。人間でいうと、炭水化物ばかり食べて、肥満になってしまっている状態です。肥料の与えすぎに注意してください。

「さび病」がでてしまったら

農薬を使い、「さび病」が拡がるのを防ぐのが基本的な考え方になるのですが、家庭菜園では大量に農薬が余ってしまうため、非常に判断が難しいところです(しかも、農薬は高い)。「さび病」の進行を止められないと全ての葉が落ちてしまうのですが、イチジクはその後、新たに葉をだし、光合成を始めます。

したがって、拡散してしまって手が付けられなくなってしまったら、一度諦めることも一つの方法です。

「サビ病」の症状がでている葉が少なく、農薬を使用しない場合は、症状のでている葉を落として処分し、様子をみましょう。処分については、昨年の記事(リンクあり)を参考にしてください。

さび病が進行し、葉が黄色く変色しはじめている
「さび病」の症状などは昨年の記事を確認してみてください。

参考

きゅうりでうどん粉病がでてしまったときに、苦土石灰や有機石灰を直接葉にかけると病気の進行が止まる事例があるそうです。さび病がアルカリ性に弱い菌かどうか不明ですが、もしかしたら効果があるかもしれません。

以上、「さび病」対策でした。

さび病が進行し、葉が黄色く変色しはじめている
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