【いちじく】超重要!「根っこ」の理解を深めよう!

今回はいちじくにとって、「超」がつくほど重要な「根」についてのご紹介です。「根」を制するものはいちじくを制す♪いちじくの「根」を理解し、より充実したいちじくライフを楽しみましょう♪

いちじく栽培における「根」の勘どころ

毎年、新しい細く細かい根をいかに生やすかが重要です。細く細かい根を増やすことで、根の表面積を増やすことができ、丈夫で健康な樹を育てることができます。その理由を「根」の役割とともに確認していきます。

根の役割(主に3つ)

根の役割は①上半身である茎、葉、花を支え②土に溶け込んだ肥料成分や水、空気を吸収する役割があり、非常に重要な基幹です。また、③植物の成長にかかせない多くの植物ホルモンを生成します。

いちじくの根の特徴

根の深さは50cm程度と浅く、横に大きく広がります。根は細く細かい根毛を中心に、上に向かって伸びます。

いちじくにとって大事な「根」とは

植物は、その年に伸びた若い根と、根毛を使って養分や水、空気を吸収し、活動します。また、細胞分裂を活発に行わせ、植物を大きくするために必要なジベレリン、脇芽の発芽や傷口の癒合に欠かせないサイトカイニンなど、植物にとって重要な植物ホルモンを生成します。太い根は植物全体を支えているだけで、水などを土から吸収したり、植物ホルモンを生成する役割はありません。毎年新しい細く細かい根をどれだけたくさん生やすかが重要になります。前述のとおり、根は上に向かって伸びていくため、毎年軽くて水はけ・肥料もちの良い土を被せていきます。

春根と秋根

いちじくの根は春から夏までの「春根」と、秋の間に伸びる「秋根」があり、それぞれ役割が異なります。「春音」は茎や葉の成長に必要な養分の吸収を、「秋根」は来年の生育に必要な養分を吸収し、貯蔵する役割があります。白い根が現在伸びている根になります。

いちじくの「根」
白い根が「今年伸びた根」

根をたくさん生やすためには

水はけがよく、水もちのよい土を使用します。畑であれば、真砂土と完熟の牛糞堆肥を混ぜた土を、鉢であれば赤玉土を中心に、腐葉土や鹿沼土、完熟の牛糞堆肥を混ぜた土を使用すれば問題ありません。園芸店で売っている果樹用培養土でもいいでしょう。

畑に植えている場合は、毎年、休眠期の間に土を根の周りに被せ、毎年畝を高くしていくことで上に根毛を伸ばす場所を用意します。鉢で育てている場合は、休眠期の間に毎年鉢を大きいサイズに植え替えます。鉢の更新をしない場合は、根を半分ほど切り落とし、新しい土と入れ替えを行います。特に根をカットする際は、必ず休眠期(一般的には12月~3月中旬)に行います。休眠期以外に根を傷つけると枯れてしまう可能性があるためです。

 

以上、今回はいちじくの「根」についての記事でした。根で生成される植物ホルモンについては別の記事にまとめますね。それでは素敵ないちじくライフをお過ごしください♪

いちじくの「根」
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