【イチジク】微量要素について

こんにちは!今回のテーマは「微量要素」です。申し訳ありませんが、今回の内容は家庭菜園向けではありません。以前勉強していた内容だったのですが、すっかり忘れてしまいました。今回は、筆者がたまに見返せるように残す覚書ですが、よかったらみなさんも活用してみてくださいね。

施肥設計や栽培暦を作ったり、どの肥料を使用するか検討するのに必要なものになります。筆者はイチジクの生育状況をより詳細に分析・観察できるように勉強しました。今回は書きませんが、本当は植物がタイミングごとにどのように吸収して活用していくのか理解することも大切で、そうすることで事細かい状況にも対応していくことも可能になると、筆者は考えています。

勉強を頑張ったおかげか、今年の春に地植えしたビオレソリエスはたくさん実をつけています。豊作の予感です(*’▽’)♪ビオレソリエスの地植えは、実をつけるのが難しいといわれているんですよ♪ちょっとだけ、自慢しちゃいました(#^^#)それでは本題に移ります。

微量要素とは

植物の生命活動に必要な要素のうち、体内にあまり多く含まれていないものです。まだ、わかっていることも少なく、2022年7月現在、わかっているのは8つの要素です。今後、追加されていく可能性はあります。

  • 微量要素(8つ)

鉄、マンガン、亜鉛、銅、塩素、モリブテン、ニッケル、ホウ素

光合成に必要な微量要素(5つ)

筆者が思うに、ビオレソリエスは光合成が苦手な子。なのでとても重要な要素です。

  • 鉄(光合成の化学反応にかかわる酵素の構成成分です。アルカリ化土壌では吸収しづらくなります
  • マンガン(葉緑素の生成や、光合成、光合成の化学反応にかかわる酵素の活性化をするなど、生理的に重要な役割があります。アルカリ化土壌では吸収しづらくなります
  • 亜鉛(葉緑素の形成や、植物ホルモンを招請する役割があります。植物体内の酵素全体の活性に関与しています。細胞分裂に不可欠です。欠乏するとタンパク質の合成に支障をきたします)
  • 銅(葉緑素内の酵素タンパク質に多く含まれています。光合成と呼吸に重要な役割があり、欠乏すると新梢の生育停止、不稔、葉の黄化が起こる)
  • 塩素(光合成の酵素反応をマンガンとともに活性化する役割があり、植物体内上、微量要素の中では最大量含まれている。塩素を施用すると繊維質が多くなる

その他の微量要素(3つ)

  • モリブテン(体内の硝酸態窒素の還元酵素の構成成分です。硝酸態窒素のタンパク質(窒素)同化作用(※)に非常な重要な役割があります)
  • ニッケル(植物体内で生じる尿素を分解するための酵素の構成成分として重要で、タンパク質の合成に関与しています)
  • ホウ素(細胞膜の形成と維持にかかわっていて、カルシウムの役割に類似している。不足すると根の伸長が阻害されて細根が減少し、植物が矮小化する)

 

※タンパク質同化作用について

たとえば、私達が牛や魚の肉(タンパク質)を消化管で吸収して、分解されたアミノ酸を集めて、筋肉として再びタンパク質にする作用のこと。植物では根っこから吸収したアンモニア態窒素や硝酸態窒素を、光合成で作られたぶどう糖を結合させて、アミノ酸、そしてタンパク質を作っていきます。アンモニアとぶどう糖でアミノ酸。アミノ酸とぶどう糖でタンパク質が作られます。消費されずに余ったぶどう糖は果実や樹、根に貯蔵されます。いかに光合成効率をあげるなど、ぶどう糖を増やし、残すことで糖度上昇や多収につながります。ちなみに、「タンパク質」と聞いてピンときたらなかなかのセンスの持ち主…。そうです!タンパク質は「果実」になるわけです!(葉にも茎、根にもなります)。

有用元素

特定の植物に有用な要素です。イチジクにおいても「ケイ酸」の有用性が認識されはじめています。植物を強くします。根がコーティングされ、長雨からイチジクを守ってくれたり、病害虫から守ってくれる効果が期待されています。ざっくりですみません(^^;他にも、「イオウ」も病気からの抵抗性を高めてくれる重要な要素です。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE