ホームセンターやネットショップで購入した苗木の植え替え方法

今回はホームセンターやネットショップで購入したいちじくの苗木の植え替え方法について紹介していきます。この記事を読むことで、イチジクの植え替え(鉢植え)の手順や必要な資材を確認することができます。これからいちじくの鉢植えを始めたい方、もう一回り大きいサイズの鉢で育てたい方、参考にしていただけますと幸いです。

先日の出来事

先日、畑に植え付けるためのいちじくの苗木を探しにホームセンターに行ってきました。GW明けの5月半ばとなると状態の良いいちじくの苗木はやっぱり見つかりませんね(^^;そんな中、ホームセンターの果樹コーナーの柑橘類に埋もれて、奥のほうで干からびたような、弱々しいいちじくの苗木を発見しました。

弱々しい苗
弱々しい苗。葉っぱが枯れています。ホームセンターに忘れられていたように売られていました。

 

土がカラカラ(いちじく)
土もカラカラ。直径9cmのポッドに入って売られていました。

育つかなぁ・・・。葉っぱも淵から枯れ始めていて、土もカラカラに乾いていました。不安ではありましたが品種が「プリジャソットグリース」とあまり見かけない品種ということもあり、丈夫に育てることができればその過程も楽しめるかなとも思って購入してみました。これからどのように育っていくのか楽しみです♪

植え替えの時期

根を傷つけなければ一年中可能です。おすすめの時期は12月~3月の休眠期間です。

準備するもの

  • 土(バーク堆肥、腐葉土、赤玉土、牛糞)
  • 肥料(化成肥料、有機石灰)
  • 苗木(ホームセンターで購入したもの)
  • 鉢(6号~)
  • 底石(筆者は「ココチップ」で代用)

植え替え手順

  1. 土づくり
  2. 根っこの水洗い
  3. 植え付け
  4. 水やり

【①土づくり】オリジナル培養土を作ってみよう!

意外とお金がかかるのが土。大きな鉢や複数の植え替えなどで大量に安く果樹用の培養土が必要な方はオリジナルの培養土を作ってみるのはいかがでしょうか。あまりお金を使いたくない方は赤玉土7、腐葉土3の割合の培養土、手間はかけたくない方はホームセンターで売っている果樹用培養土がおすすめです。

筆者オリジナル培養土の材料

  • バーク堆肥
  • 腐葉土
  • 赤玉土
  • 牛糞(完熟)
  • 化成肥料(緩効性)
  • 有機石灰

今回、筆者はとあるいちじく農家さんが購入している培養土の配合を参考に「赤玉土3、バーク堆肥3、鹿沼土2、腐葉土1、牛糞1」の割合で配合した土に、化成肥料と有機石灰を適量ブレンドして作っています。各土を使い切りたい方は、バーク堆肥20~25L、赤玉土14~17L、腐葉土10L、有機石灰500gの袋を購入し、すべて投入して配合して作ってもいいと思います(牛糞はなくてもいい)。化成肥料については袋の裏面を参考に、適量入れてよくかき混ぜてください。

オリジナル培養土
土づくり(皿の上の土は赤玉土と鹿沼土が混ざったもの。赤玉土のみでもOK!)

【②根っこの水洗い】購入した苗木の根は洗おう!

土を用意できたら、次は現在植わっているポッドから苗木を取り出し、水で洗って土を落としていきます。この時、いちじくの根は細かいひげ根や根毛がたくさん生えていますので傷つけないように丁寧に洗っていきます。

水洗い
根を洗うときは傷つけないよう慎重に!

根を水洗いする目的

イチジクの根が「ネコブセンチュウ」に寄生されていないか確認するためです。センチュウに寄生されている根はコブのような形になっていますので、それがないか確認をします。もしあった場合はその根の部分を切除すれば問題ありません。センチュウに寄生された木は育ちが悪くなり、実もまずくなります。ホームセンターやネットショップなどで購入した苗木については確認することをおすすめします。ただし、気にならない方は根を洗わずに植え替えても問題ありません。水洗いのときに根を傷をつけるリスクを減らすことができます。また、家庭で挿し木から育てた苗木を植え替える場合も、水洗いの必要はありません。

また、梅雨が明け以降も気温が高く、乾燥により根を傷つけてしまうと枯れてしまう可能性があるため、水洗いをせずに植え付けるほうが無難です。

【③植え付け】根を広げて植え付ける

ここまできたら、いよいよ植え付けをしていきます。大きく育てたい場合は鉢のサイズも大きくします。軽い方が扱いやすいので、特にこだわりがないのでしたら安価で手に入るビニールやプラスチックでできた苗用のポッドをおすすめします。筆者はガーデンガーデン豊橋本店で購入した直径24cmサイズ(8号相当)のものを使用しました。挿し木の植え替え用に購入したものなのですが、確か60個で600円くらいだったと思います。間違えていたらすみません(T_T)

まず最初に、鉢の底に底石を入れます。筆者は安くて大量に手に入る「ココチップ」で代用しています。

ココチップは安価で大量に入手可能♪底石の代わりに
ココチップは安価で大量に入手可能♪そのうえとても軽く底石の代わりにおすすめです。

土を入れていき、ある程度土を入れたら根を広げるようにして苗木を植え付けていきます。支柱を挿す場合はこのタイミングで予め挿しておくことで、根を傷つけることを防ぐことができます。

根を広げるようにして入れる
根を広げるようにして植え付けます。支柱もこのとき挿すと根を傷つけなくて済みます。

下の写真は「ゴールドフィガー」の植え替え時のものです。こちらのほうが根を広げて植え付けている様子がわかりやすいかと思います。

根を広げて植え付けるⅡ
根を広げて植え付ける様子(別の苗木を植え替え時のもの)

元の鉢で土がかぶさっていた位置まで、土を被せていきます。

元の位置まで土を被せていく。
元の鉢のときと同じ位置まで土を被せていきます

最後に支柱を利用する場合は、紐で縛って主幹を固定していきます。

八の字で固定すると見た目も綺麗に結べます。

八の字で固定
八の字が見た目も◎

【④水やり】水やりはたっぷりと!

最後に水をたっぷり上げて完成です!以降は、土が乾いてきたらその都度たっぷりと水を上げていきます。いちじくは上根といって、地表近くを横に這うように細かい根を伸ばしていくため、土が乾燥すると根も乾燥し枯れてしまいます。しかし、水を上げすぎると根の成長が悪くなり、乾燥しやすい夏場に十分に水を根から吸収することができずにかれてしまいます。5月~7月の間は根の成長を促すためにも土が乾いてきたらたっぷりと水を上げるようにしてください。元気で丈夫な木に育ててあげることができます。

植え付け完了!
植え付け完了!

以上、「いちじくの植え替えについて」でした!今回植え替えた「プリジャソットグリース」も窮屈だった9cmサイズのポッドから24cmサイズのポッドにお引越しができて、のびのびとしているように見えます。大きく丈夫に育ってほしいです。ですが、剪定されていなかったんですよね・・・。樹勢は弱々しいことも考慮すると、この時期の剪定は成長を止めてしまう可能性もあるため行わず、このまま育てることにしました。今年は秋果実はあきらめて、樹を十分に太く大きく育てることにします。その後の経過の様子は別の記事でご報告できたらと思います。それでは素敵なグリーンライフを♪

 

☆2022年5月追記☆

You tubeを始めました!ブログよりもさらに更新頻度は少なめですが、応援いただけますと嬉しいです♪よろしくお願いいたします。

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