こんにちは!「いちじくびより」です。今回はイチジクのカミキリムシ対策についてご紹介していきます。イチジクを育てていると必ずといってもいいほどカミキリムシは飛んできますので、対策は必要です。大切なイチジクをカミキリムシから守りたい方、ぜひ最後までご覧ください。
成虫が飛んでくる時期
イチジクの木に害を与えるカミキリムシは数種類いますが、イチジクの木にカミキリムシが飛来してくる時期は6月から10月の間です。そのため、6月に入る前までに対策をするのがおすすめです。
使用する農薬
ガットサイドSがイチジクに登録のあるカミキリムシ対策の農薬です(2022年4月現在)。こちらの農薬は飛来したカミキリムシの成虫が触れると殺虫効果があるというものです。4月~7月の間で年3回使用することができます。使用後は7日間(168時間)、収穫することができません。
農薬の使用は自己責任です。購入時は農薬のラベルをよく確認して、イチジクに登録があるか確認してください。また、使用方法についてもラベルに記載の内容を確認し、正しくお使いください。農薬を使用する際はゴーグル、マスク、ゴム手袋等を装着して安全に行ってください。
お勧めの時期
ガットサイドSは1年間効果が続くというわけではありません。4月~7月の期間の間に3回使用することができます。カミキリムシが飛来する時期を考慮しますと、5月末、6月末、7月末の3回がおすすめです(検証しますので、随時変更の可能性があります。筆者としては農薬回数は減らしたいと考えています)。農薬回数を減らしたい場合は、よく観察し、カミキリムシが飛来し始める時期を見極めて使用するのが良いかと思います。
薬を塗る場所
原液を株元から「結果枝」以外の枝まで塗ります。「結果枝」とは、イチジクがなる枝のことです。農薬の使用量を減らしたい場合でも、樹の大事な骨格を作る「主幹」と「主枝」は塗りましょう。主幹や主枝に産卵を許すと、後々深刻なダメージを樹に与えることになるからです。なお、「主幹」は樹の幹のこと、「主枝」は主幹からでた枝のことです。
注意事項
農薬を使用しても産卵されてしまうことはあります。また、すでに木の中にいる卵や幼虫に効果はありません。芽や葉、新梢に農薬が触れると薬害を起こす可能性があります。
非農薬の資材もある
農薬を使いたくない場合は、カミキリムシを呼び寄せる匂いを妨げる効果のある樹脂フィルムを塗る方法がありあす。こちらの資材に殺虫効果はありません。ネットショップから購入することができます。
幼虫への対応
卵は7日から10日ほどでふ化します。ふ化したカミキリムシの幼虫は木の中を食べながら進み、木の表面に空けた「小さな穴から木屑のような糞を排出します」。対応としては、穴に殺虫剤(キンチョールE)を注入する方法、穴に針金を入れて刺す方法、ナイフなどでほじり出し、捕殺する方法などがあります。
被害にあってしまったら
それでは、木がカミキリムシの幼虫によってボロボロになってしまったときはどうしたらよいのでしょうか?味や収穫量が落ちてきたときや、今にも枯れそうになっているときは「更新」を行います。主枝を更新したい場合は、ボロボロになった主枝を切り落とし、剪定せずに残した結果枝を主枝の位置まで寝かして誘引したり、「ひこばえ」を育ててから主枝として誘引します。幹を更新したい場合も「ひこばえ」を育てて活用します。
以上、イチジクのカミキリムシ対策でした。この記事を書いたのは5月末ですが、筆者も大切な苗木を守るため、ガットサイドSを使いましたよ(^^)ただ、農薬は減らしたいと考えていますので、今後は別の有効な方法が見つかりましたら別記事にて共有させていただこうかと思います(^^♪それでは素敵ないちじくライフをお過ごしください♪「いちじくびより」でした。
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