【イチジク】いちじくとカルシウム

こんにちは!「いちじくびより」です。前回の「微量要素」に続き、今回は「カルシウム」の覚書です。イチジクに限らず、植物全般、共通しています。

植物にとってのカルシウムの役割

  • ミトコンドリアの活性維持
  • 光合成産物の転流(輸送)
  • 細胞壁・細胞膜の構成
  • 染色体構造・機能の維持
  • 酵素の活性化

カルシウムの特徴

カルシウムは植物に吸収されづらく、また、植物体内の移動もしにくい(窒素と異なり、下の葉のカルシウムが上の葉に移動しにくい)です。そのため、土壌中にカルシウムが含まれていても、植物体内で欠乏することもあります。その他、土壌中の窒素が多い状態(窒素過多)でもカルシウムは吸収されにくくなります。

なお、カルシウムが過剰な土壌では、マグネシウム、リン酸、カリウムの吸収を妨げることに留意も必要です。水とともに吸収、及び植物体内を移動するため、乾燥しないように土壌をマルチングすることが重要です。

欠乏症状の出る場所

葉先、新しい葉、根の分裂組織に現れます。

イチジクにとっての「Ca」

イチジクにとって「カルシウム」の要求量は高く、窒素よりも多いです。カルシウムを好む傾向があるため、カルシウムの施用量を増やせば収量の増加につながり(重くなる)、また、病気(糸状菌)への抵抗性もあがります(とくに「サビ病やうどんこ病」)。そこでどんなカルシウム資材があるのか、確認していきましょう。

カルシウム資材(化学肥料・単肥)

PHの調整に使われるが、水への溶解度が極めて小さいため、植物がほとんどカルシウムを吸収できない資材(非水溶性Ca)

  • 消石灰
  • 苦土石灰
  • 炭カル

ただし、堆肥や腐植酸資材の投入により腐植酸(フルボ酸)が入ることで、キレート効果で上記資材のカルシウムは吸収されやすくなります。

PHの調整はできないが、水に溶けやすく、植物にとってカルシウムの補給が可能な資材(水溶性Ca)

  • 硫酸石灰
  • 硝酸石灰

なお、複合肥料の「過リン酸石灰」は、「リン酸カルシウム」と「硫酸石灰」の混合物ですので購入の際は硫酸石灰(単肥)と価格を比較することをお勧めします。

硝酸石灰は窒素も補給できるため、窒素とカルシウムの要求量が多いイチジクにはうってつけの肥料と思えます。今後、筆者は施用を検討します。水溶性の資材は葉面散布も検討が可能になります。

カルシウム資材(化学肥料・複合肥料)

  • ケイカル(く溶性ケイ酸、カルシウム、苦土、マンガン、鉄の補給が可)
  • 過リン酸石灰(水溶性のリン酸質肥料。しかし、アルミと結合しやすく、特に関東の土壌中では不溶化する。腐植を用いるか、葉面散布が効果的と予想する)
  • 石灰窒素(窒素質肥料、使用方法が難しい)

全部ではありません。

有機石灰

かき殻、ホタテの殻、卵の殻などを砕いたものでカルシウム成分が多いが、アルカリが弱いため、穏やかにカルシウムの補給やPH調整を行いたいときに有効です。微生物が活性化するため、土壌改良の効果もあります。

有機JAS適合資材

  • 炭カル
  • 硫酸カルシウム
  • 苦土生石灰
  • 消石灰
  • ケイカル(鉱さいケイ酸質肥料)
  • 有機石灰

今後、筆者は「有機JAS」および「特別栽培」にてイチジクを栽培していきます(^^)/

以上、「いちじくびより」でした。

カルシウム
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