蟻にそっくりだけど蟻じゃない!その虫、毒虫です!

蟻にそっくりな虫、見かけたことはありませんか?それは「ハネカクシ類」の蟻にそっくりな「毒虫」です!触れてしまうと毒液がかかり、皮膚が炎症を起こしてしまいます。畑で作業されているかた、お庭がある方も、蟻にそっくりな虫を見つけても絶対にお手を触れないようにしてください。

どんな症状?

成虫は糸状の有毒物質を放出し、皮膚に触れると火傷をおったような炎症を起こします。激しい痛みや痒みを伴います。目にはいると失明の危険もあるそうです。筆者は庭のいちじくに水やりをしている際、気が付かずに腕に触れてしまい、水膨れのような症状がでてしまいました。

ハネカクシの毒によって起こった炎症
火傷のように水膨れができてしまった。googleで検索するともっとひどい症状の様子がでてくる。
炎症が治まっても痕が残ってしまった。
痕が残ってしまった。

対処の仕方

「ハネカクシ」を見かけたら、近づかずその場を離れます。万が一、腕などにいた場合、潰したり、勢いよく払うことはせず、可能な限り直接触れずにそっと払います。卵や幼虫、さなぎでも毒をもっており、潰すと毒液がかかるため、絶対に潰してはいけません。

症状が出てしまったら

触れてしまった箇所を水で洗い流します。症状が重い場合は皮膚科(目の場合は眼科)など、医療機関を受診します。

「ハネカクシ」類ってこんな虫

生物学的研究が遅れており、まだ謎が多い虫です。体調は1mm未満の小型種から35mm以上の大型種がいますが、多くは腹部が大きく露出しており、一見すると蟻にそっくりなものが多いです。また、一見すると羽が無いように見える「ハネカクシ」類ですが、必要に応じて羽を伸ばしよく飛びます。

光に集まる習性があり、明かりの点いた部屋の窓や網戸に止まっていることがあります。家の中でも洗濯物や干した布団などに付着し、気が付かずに触れてしまったり、家に侵入した「ハネカクシ」を蟻と間違えて触れてしまうトラブルもあるようです。

生息地域と発生時期

沖縄から北海道まで、ほぼ全国に生息しています。水田、畑、庭先、草地など、湿った植物を好みます。成虫の活動時期は3月から11月までですが、気温が高く湿度が高い時期(6月から8月)に多く見かけます。

特によくみる個体

最も私たちがよく見かけるのはオレンジ色と黒色をした「アオバアリガタハネカクシ」です。羽があり、飛ぶことも可能です。

 

 

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他にも似た個体で、顎が大きく発達した「ハネカクシ」もいます。「蟻に似た変な虫」を見かけても、決して触れず、ゆっくり離れてくださいね。何かわからない虫はうかつに触らないことが大切だと思います。素敵ないちじくライフをお過ごしください。

ハネカクシ2
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